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2020/11/13

インプラント治療の勉強法

こんにちは歯科医師の高城です。今回はインプラント治療の勉強法についてお話をします。

前回、ブリッジ治療しないと話をしましたが、あらゆる欠損補綴・欠損にたいしてインプラントで、どんな症例でもある程度こなせる自信がなければブリッジをやめるという選択肢は取れないと思います。

最初どうインプラントの勉強をするかということを話します。

なんでもですけど、そのインプラント歯科治療に限らずどんな技術においても、まずは本を200冊、それに関する本を200冊読めと言われてきました。

ずっとそれを私は、いろんな技術習得について応用しているんですけれども、もう十数年前まず本を読もう、インプラントを始めたかったから本を読もうと思い、じゃあどんな本があるのかということから探し始めて、一個ずつ一個ずつ買っていって、読み始めてから、なんとなくわかるのが、だいたい十冊も読めば大体わかります。

そして50冊過ぎた辺りから、「もう始めても大丈夫かな」という気になってくるんですね。

症例をある程度を選んで、そこで50・60冊読んだとこで初めてインプラントをしました。

その中でうまくいった、完全にうまく行った症例もありますし、ちょっとかなあと壁にぶち当たる時もありました。

それから壁にぶち当たってから、セミナーというものを初めて受けました。そのセミナーの受け方ですけど、私個人からすると、まず実践をして、その中で安全に実践して、その中で分からないこと、「具体的にどうすればいいのか」という質問をもって、その行ったセミナーの先生に質問をぶつけてください。

そして何回かセミナーに行って、自分としては、幾人かの先生に同じ質問して同じ答えの時もあるし、違うこともあります。

自分なりにそれを消化して、これだったら大丈夫と確立をして実践していく、実践をしながら今度はまた本を読み続けました。

その中でさらに高い技術をやって行こう、ワンランク上の本を読みながら、もうワンランク上の治療をしました。

そうすることによって、やっぱりその実践を伴わなければ、セミナーに行っても何の意味もないです。

単にセミナーに参加して受講をしたという証明書が欲しいとかでは、全く意味がない、どうせそれに投資をするのであれば、もう具体的にどういうことをすればいいのか、どういう失敗があったから「どう対処したらいい」という質問を先生にぶつけて、それで勉強して行った方がいいと思います。それが一番身につく勉強法だと思います

まずは本当にインプラントに関する本をまず一個ずつあたって行かなければいけないんですけど、まずその詳しい紹介は別の回にしますので、どういう本を読んだかというのを次回からまた、別の回に話をしようと思います。

やっぱり最初のうちはどんなものかとわかる、というのが一番ですから、まずは本を読んでください。

3つの選択肢

その中でインプラント・デンチャー、ブリッジっていう選択肢が三つあるとします。

三つあるうち、「先生方がどれも大差ないよ」「どれでもいいよ」って言うような説明をすれば患者さんは、基本的にやっぱり一番手っ取り早くて、それぞれの処置料の一番てっとり早くて、費用がかからなくて保険もきくということでブリッジに流れていく患者さんがほとんどです。
先生たちが本当に説明の仕方によってなんですけれども、その中で自分の医院で行っていることは、三つの選択肢の中からも完全にブリッジを消しました。
それがもう10年ぐらいになりました。

ブリッジを消すことによって最初は、もうブリッジ治療をやめようと決めたその次の日から、私はブリッジをやめました。

それからそのブリッジのために予約入っていた患者さんにも説明をして、ブリッジはこのような理由で
「長期的な予後が期待できないので、しません」という話をしました。

最初は相当不安がありましたけど、やっぱりそれでもついて来られる患者さんがほとんどでしたし、それでやはり先生の言う事っていうのは、普通の患者さんについては結構絶対的なものがあるものです。

でもそこで、先生達がやっぱり一番考えて欲しいのが、その選択肢を消すということです。
不安はあると思います。

そのブリッジを消すということは、患者さんが減るのではなかろうかとか、患者さんに不審感というのを与えるのではないか、あそこはお金儲けのためだけにインプラントを勧めるとか、言われる可能性がありますが、それでもやっぱり一生懸命説明することによって、患者さんは解ってくれます。

その中でどうしてもブリッジをとおっしゃる方は、他の病院に任せてもいいと思います。それが一番です。
保険がきくブリッジもされている先生に任せるのは、一つの手段かと思います。

さっき言った患者さんについてですけど、患者さんは歯科治療についてほとんど無知です
その中で先生方がどう考えどう行動するかによって、患者さんの口腔内は絶対に変わってきます。

私は正直ブリッジ治療に対して否定的です。
特に、ブリッジ・連冠については、私はもう原則しないと決めています。

あくまでも原則ですから、世の中でまれに、仮着でいいよという方については、基本ブリッジをすることはあります。でも連冠にすることはゼロです。もう絶対にしないと決めています。

ブリッジを原則しないと決めていますが、その例外は、仮着をすることによって何かあった場合(着脱)、治療するために何かあった場合、患者さんが一番楽な方法をとっています。

だったらブリッジをしているのと一緒じゃないかといわれるかもしれませんが、原則やっぱりブリッジはしたくないので、いろんなことがない限りはしません。

私の根管治療が100%といえる自信が正直ないです。そういった先生方は、やはりグリッジという選択肢を入れても構わないと思いますが、でも何かあった時のブリッジを外す、除去するっていう行為は痛い中で、それをするわけですからかなりの苦痛を患者さんに与えます。

そこでやっぱり自分が考えたのが、仮着にして、ある程度外しやすい状態を作った上なら、やってもいいと話をしています。
それでやっぱりブリッジを選択される患者さんというのは基本的にはほぼないです。

今までブリッジを最終補綴として、やっぱり仮着では、いやだっていう患者さんで他の医院を紹介した人は2名います。

それだけはり先生方の説明というのは、ある程度、患者さんには信頼されているわけですから、その中で先生方はきちっとした説明をしてブリッジをやめて、インプラントの件数を増やして下さい。
ただインプラントの件数を増やすと言っても、本当に利益を追求したものではないと私は思っています。

患者さんの口腔内を見た時に、最終的にインプラントというのが咬合確率する上でも、重要なキーになってきますので、やはり長期的な予後、咬合の確率を見た時にブリッジではなくて、インプラントの選択肢をしたほうが患者さんが長い目で見た時の口腔内の確保、咬合の確保については、ちゃんと咀嚼できるという確保については最適なものだと私は思っています。

患者さんへの真摯な説明

ブリッジ・連冠については、もうしないことについて、かなり抵抗がある先生方もいらっしゃると思いますが、そういう先生方は、ちゃんと患者さんに説明してください。

何を説明するのかと言うと、第一の選択肢が一番いいのはインプラントですよ、第二がデンチャー、最後にお勧めはしないですけどブリッジです。

その優位性というのを一つ一つ挙げて説明してください。
そうすることによって、先生方の抵抗も減ってきますし、ブリッジを選択しない患者さんも結構増えてきます。

つまり、インプラントを選択する患者さんは、間違いなく増えてくるので、ブリッジをしないということに抵抗がある先生方は、ブリッジの悪いところ、他に劣るところは結構大きいですから、それを患者さんに説明して選択肢の優位性を説明してください。

最後になりますけど、インプラントの治療を経営の主軸にすると決めたなら、インプラントに特化した医院を造るということですから、そのブリッジ治療について言えば、保険をメインにされている先生方に任せるって事も一つの手です。

そうすることによって自分の医院、他の医院との差別化を図ることが一つと、棲み分けが出来ると思います。
あそこの医院はインプラントに特化した病院だと理解してもらえます。

きちんとした治療内容を説明して、治療するところだということを、明確に他の医院と比べて、インプラントに特化した医院にすることを大事にした方が、私は良いと思います。

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