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コロナ後の歯科医院経営躍進のためにすべきこと
まず「コロナの医院経営躍進のためにすべきこと」というタイトルでお話をしようと思います。
実際、私が行動したことが三つあります。
ではなぜこの話をしようと思ったのか。
私の医院も4月コロナの真只中で保険診療の患者数が約20%と減少しています。
私の医院はメインである自費「インプラント」診療を主に行っておりますが、インプラントのオペ数が約80%と減少しました。それによって医院の売上自体は、53%から55%と減少しています。
この時考えたのは、今何をすべきか、ということで、最終的に三つのことについて取り組みました。
その結果を、5月・6月・7月と全体で、5月の単月売上、6月単月売上、7月単月売上が前年と比べて約30%増加しております。
その成功事例について、どういうことを行ったか、を今からお話します。
融資の申し込みと助成金の申請
最初に行ったことが「融資の申し込み」それと「助成金の申請」です。
助成金については4月の売り上げが53%と減ということで、「持続化給付金」の対象になりましたので、私の医院が医療法人ではなく個人経営の歯科医院ですので、100万円が給付されるということで、まずはその申請をしました。
いち早くしたことによってある程度早く給付されたのが、かなり大きなことだったと思います。
それに伴ってこの時期は、融資がおりやすいということを聞いていましたので、銀行と掛け合って融資の申し込みをしました。
それによって、それを何に使うのかと考えました。
まず、最初にやったことが、まずハードの充実です。
今までインプラントの説明は、私も含めスタッフについてもインプラントの説明にかかる時間が30分から1時間ほどかかりました。そこで、新しく購入したパソコン・ソフト・タブレットを活用して時間を短縮しようと考えました。
その中で、一番お金がかかったのがソフトです。
でもこのソフトは市販されているものですから、私の医院に合うものではありませんでした。
そこで私は、私の医院オリジナル動画を作ろうと、結構お金をかけて作りました。
そのことによって、だいたい半分ぐらいの説明の時間で済むようになっています。
この半分の時間と言いますと結局は1時間かかったものが30分、30分が20分ぐらいで済みます。その残った時間にさらに他の患者さんにも説明できます。
他の保険診療なり、自費診療に当てることによって、売り上げもやはり伸びてきます。
この融資とか助成金の使い道は大きく今後の歯科医院の経営に左右すると思われるますので、もし、本当に融資を受けて、支払い猶予が2年先とかになったとしても2年後にその融資が返せるのか迷っている先生方もいらっしゃると思いますが、その間に、ちゃんと返せる準備をこの2年で行えば良いということです。猶予期間を2年ぐらいにしておいて、その準備をするための、融資だと思って無理のない範囲、絶対に返済できる範囲で融資を受けることをお勧めします。1億円とか借りて返せないとかなると困りますので、ある程度、自分に必要な額を算出して融資の申し込みをするというのは、今本当に真っ先にやるべきことだと私は思います。
迷っている先生は、自分の必要な額を計算してください。
すぐにも動いてください!!
まずはそれが一番大事です。
支出の再計算
次に行ったこととしては「支出の再計算」です。
これは本当に、今まで忙しくて出来なかったことを、患者さんのいない時間、空いた時間ができましたので、その時間に全部計算をしました。
例えば材料費、外注技工代、外注技工代があります。
材料についてもディーラーとかラボによって全然違うのでそれと質を見比べて、これだったらこの外注に出してもいい、この材料は同じ材料なのにディーラーによって値段が違うというのを再計算しました。
それで質が変わらずに安いところ、もしくは質が良くなって安いところで外注を考えて、そしてディーラーも考えて取引を分ける事にしました。
また、材料の変動もあると思うので、その都度、見直す必要あると思いますけど、当院は現在のところは、ある程度落ち着いています。
もう一つ、私については私の生活費、詳しく言うと生命保険も見直しました。
今まで生命保険代だけではなくて、私が無駄遣いをしていたところを計算してみました。
生命保険について言えば、融資が増えたぶんだけ生命保険を大きくしなくてはいけない、でも支払いを減らしていきたいので、色んな保険会社にあたって、一番効率的な安い金額で毎月の支払いを減らしていけるところを探してそれと契約をしました。
それともあと一点は、生活費です。
私お酒は飲まないのですけれども、ゴルフが好きでゴルフクラブにかかっていました。
ラウンド代にかかっていたところを再計算して、もう少し安い、我慢するところは我慢して反省もして
それで、これから支出を少しずつでも減らしていく。公私共に支出を減らしていく計算をもう1回、その1ヶ月なり1ヶ月半なりを使って行なってきました。
それによって大分支出が減っています。先生方もなかなか忙しくて出来ないとは思うのですけれども、これからのことを考えると支出の再計算というのは、絶対に時間がある時に行なってください。
患者さんの見直し
三つ目です。
今度は何を行ったかと言うと、患者さんがいらっしゃらない時間の時に、患者さんの見直しをしました。
どういう患者さんの見直しをしたかって言うと、まず私の医院がさっきも申し上げた通りインプラントをメインにして経営している医院ですので、インプラントの対象者となる患者さんの見直しをしました。
具体的に言うと、まずは今までもう抜歯をしてインプラントの説明は終わっている、でもlineが途絶えている方、もしくは抜糸は絶対に必要でインプラントの説明をしている方、それと抜歯が必要でまだインプラントの説明がまだ終わってない患者さんに、インプラントの対象者全員にハガキを書こうということで、もう1回カルテを見て、どういった説明まで終わっているのかを、洗い直してそこでスタッフと分担して書きました。
ハガキを書いて、その内容もインプラントのことには全く触れずに、「お口の調子はどうですか?」「歯はちゃんと磨けていますか?」という内容を送りました。すると反応としてまず150名ぐらいの患者さんにハガキを出して38名の患者さんからの反応があり、予約が取れました。端的に言うと、その38名の患者さんは、全部インプラントが決まりました。結果8月いっぱいまでのオペ日が全部埋まっている状態です。
今までできなかったことをする中に、この患者さんの見直しが必要だと思います。
メインが本当に補綴で自費の補綴メインであれば、補綴の説明はしたけれども、lineが途絶えてしまった患者さんもおられます。そこで患者さんにlineを送るのを躊躇されないでください。
内容はその補綴をメインとしたハガキを送るではなくて、「患者さんのお口の中を本当に心配しています」という内容のハガキを出してください。そうすることによって何かしらの反応があるはずです。
それをされて下さい。
以上3つのことを私の医院は行いました。それによって対前年比、5月・6月・7月売上単体は前年の30%増です。結局130%になっています。
この三つが、功を奏したのかどうかは分かりませんけど、これを行ったことによって売り上げが伸びたということは、それぞれやはり効果があったと思っています。
皆さんにお伝えします。各先生方も、やりたいってことがあればそれをどんどん具体的にやってください。そうすることによって売り上げは絶対伸びます。何もやらなければ何も始まらないので、やりたいことがあったら時間を見つけてどんどんやってください。
必ず成功します!